森人いちのせきについて
市長のあいさつ

このたびは、「森人(もりびと)いちのせき」を訪問いただきありがとうございます。
当市には、市の総面積の約6割を占める約7万9,000haの森林があり、先人が長い間、大切に守り育ててきた緑豊かな森林によって、二酸化炭素の吸収源として地球温暖化の防止はもとより、国土の保全、水源のかん養、林産物の供給など、私たちは多くの恩恵を受けてきました。
森林を健全な状態で次の世代に引き継ぐことは、現代をいきる私たちに課せられた大きな使命であり、森林の持つ多面的な機能を持続させるために、木を「育てる」ことと同時に、成熟期を迎えた木を伐採して活用し、ふたたび植林して育てていく「森の循環」をつくりだすことが重要と考えております。
このことから、当市では、これまでも森林整備に取り組み、豊かな森林を育んでまいりましたが、令和元年度からは森林環境譲与税を活用し、より一層の森林の整備を進めるとともに、森林体験学習などを通じて、住民一人ひとりが森林に関心を持ち、人と森林が共生する心豊かな社会の構築を目指しているところです。
また、国連で採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に向け、森林づくりのほか、建築物への木材利用や木質バイオマスのエネルギー利用の促進に取り組んでいるところであり、積極的に森林資源の活用を推進してまいります。
このホームページが、森林と木に関わる皆さんをつなぐ輪となり、森の循環をつくりだすことにより、一関市の林業が発展していくことを願ってご挨拶といたします。
一関市長 勝部 修
森人いちのせきとは
森人いちのせきは、山林所有者、林業や木材加工のお仕事をされている方、森林に関心を持っている方など、「さまざまな人たちをつなぎ、必要な情報を提供する」ことを目的に開設した、一関市公式林業ホームページです。
森林は、私たちの暮らしと密接にかかわる、無くてはならない存在です。そんな森林と私たちの暮らしをつないでくれる、森林を介して人と人とがつながることに期待を込めて、このホームページを「森人いちのせき」と名付けました。
多くの人がつながれるように、さまざまな情報や一関の森林の魅力を伝えていきます。
一関市の森林
一関市の森林は、市の総面積の約6割を占め、このうち国有林は約9,000ha、民有林は約70,000haで民有林の割合は9割となっています。 また、民有林における人工林の面積は約31,000haで人工林の割合は、約4割となっており、その蓄積は針葉樹林と広葉樹の合計で約21,000千㎥ という県内有数の豊富な森林資源を有しています。
森林の役割と今後の活用可能性
森林にはいろいろな働きがあり、私たちの暮らしに深く関わっています。私たちに多くのめぐみを与えてくれる森林は、皆の大切な宝物です。ここでは、森林の多面的機能について説明します。
森林の役割

水をたくわえ、きれいにする(水源涵養機能)
森林の土は、スポンジのように、雨水をたくわえてきれいにしながら、ゆっくりと流し出すダムのようなはたらきがあります。こうして、澄んだ川の水をつくり、川が急にかれたり、あふれたりするのをやわらげてくれます。
山くずれを防ぐ(土砂災害防止機能/土壌保全機能)
森林は、土の中に張りめぐらされた木の根で、土や岩をしっかりと押さえています。また、落ち葉や草は地面をおおって、雨の勢いをやわらげてくれます。こうして、雨や雪が降っても、土砂が動いたり、流されたりすることを防いでいます。
ゆたかな水をつくります(沿岸生態系保全機能)
豊かな森林をもつ山々に降った雨水は、養分を含んで海に流れ、海を豊かにします。
二酸化炭素をとりこむ(地球環境保全機能/快適環境形成機能)
森林は地球温暖化の原因と言われている二酸化炭素を取りこんで、酸素をつくりだし、きれいな空気をもたらしてくれます。
生きもののすみかになる(生物多様性保全機能)
森林は、動物、鳥、昆虫や植物など多くの生きものの大切なすみかになっています。森の豊かなめぐみが、多くのいのちを育んでいます。
木材などを生産する(物質生産機能)
森林は、建物の柱、家具や紙などの材料として、わたしたちのくらしに欠かすことのできない「木材」 を生み出しています。また、木材のほかにも、山菜やキノコなどの山のめぐみを分けてくれます。
心や体がやすらぐ(保健・レクリエーション機能)
森林を眺めたり散歩したりすると、楽しく、すっきりとした気持ちになります。 森林には、人にやすらぎをあたえたり、心や体をほぐしたりする効果があります。
森林の活用
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建物の建築
学校などの公共施設・住宅などの建物
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木工製品
木工芸品/間伐材を利用した家具・食器・おもちゃ
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紙
印刷用紙/飲料容器など
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燃料
木質チップ・まきなど
森林のサイクル
森林のおかげで、私たちは豊かな暮らしを送れていますが、人工林の場合は、必要なタイミングで適切に管理しないと森林の多面的機能は十分に発揮されません。 このほか、枝打ちを怠ると節だらけの木になり、間伐を怠るとやせ細った木になってしまいます。 植林した木は、5年~10年間にわたり、植えた木の成長を妨げる雑草の下刈りや雑木などの除伐をする必要があります。 15年目頃には、節のない木に育てるために、下枝を切り落とす枝打ちを行います。 20年目以降には、木の成長を助けるため、混み合った木を間引いて適度な間隔をつくる間伐を行います。 50年目以降には、木材として利用するため、主伐を行います。 主伐後は、環境を整えたうえで、再び植林し、また次のサイクルへつなげていきます。
